アメリカ大学野球の年間スケジュールについて  解雇通告 個人調整期間 時期ごとの練習内容も解説

アメリカ大学野球
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アメリカの大学野球っていつがシーズンなの?

日本のように春、秋のリーグ戦ってあるの?

という疑問をお持ちのあなた。この記事では、アメリカ大学野球の特徴を踏まえて年間スケジュールを知ることができます。 

アメリカ大学野球の年間スケジュールについて  解雇通告 個人調整期間 時期ごとの練習内容も解説

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アメリカ大学野球の年間スケジュール

アメリカの大学野球は、5つの体育協会によって組織されています。詳しくはこのブログで

NCAAが一番影響力を持っていて、2年制大学の選手はNCAADIvision1でプレーすることが目標とする選手が多く、コーチもNCAAに編入できるように選手をサポートします。

そのため、アメリカの5つの体育協会所属の野球部はNCAAを基準としたスケジュールを組むので、大まかな一年の流れは同じです。

また、アメリカの大学野球は季節ごとに練習内容などが多少異なります。アメリカの大学野球を大きく分けると4つになります。

最初の期間は、9月にチームが集合するところから始まり12月のクリスマス休みまでで、FallBallと呼ばれています。

2つ目の期間は、休みが開けてからリーグにもよりますが、2月中旬にシーズンが始まるまでの期間。(1月から2月中旬)

3つ目は、シーズン期間。(2月中旬から最長6月下旬)

そして、シーズンが終わり、チームが解散し、各自で次のシーズンに向けて準備をするSummer Ball 期間。(6月から8月下旬)

アメリカの大学野球はこの4つに分けられており、それぞれで異なった練習や活動が行われます。

個人で活動orサマーボール(6月〜8月)

 アメリカの学校は始まるのが9月というのは聞いたことがあるかもしれません。

その通りでアメリカは9月から新学期が始まります。日本の4月が9月のようなイメージです。

大学が9月に始まるので、部活動も9月から始まる物が多いです。野球部は公式戦が2月から6月にかけて行われるので、その時期に合わせてスケジュールが組まれます。

公式戦が終わるとチームは一旦、解散となります。イメージとしては夏の大会が終わり引退するようなイメージです。異なった点としては、日本は引退後早いチームは翌日から新チームが始まりますが、アメリカは2ヶ月強の休み期間を空けて新チームがスタートします。

その休み期間は個人に調整が任せられます。イメージはプロ野球の自主トレ期間のような感じです。

この時期の主な過ごし方は3つです

1、実家に帰る 2、働く 3、サマーリーグに参加する

実家に帰る

 シーズンが終わると同時に、2年制大学は春学期が終わります。4年制大学も同じくらいの時期に終わります。そこから現地のアメリカ人は秋学期までの6月中旬〜9月の間は授業が在りません。

また、留学生はESL単位の影響もあり、夏にも授業をとる場合が多いです。しかし、多くの大学では夏にオンラインクラスをとることが認められているので、どこにいても授業をとることができます。そのため、留学生にとっては長い期間母国に帰るチャンスです。自分は2022年の夏は日本に帰り、インターンをしようと考えています。

働く

コロナウイルスの影響でシーズンがキャンセルされた2020年の夏は、ほとんどのチームメートが働いていたと言っていました。働き先は建設関係が多かったです。Constructionは体力が有り余っている20歳にはとても賢明な選択肢です。また給料もいいらしいです。さらに、そのバイト先で正社員のオファーをもらった友達もいました。(初年度年収800万)

夏の期間だけはスポーツ用品店でバイトしていた友達もいます。とにかく夏は時間があるので大学の学費を捻出するために働くという選択肢はかなりポピュラーです。

サマーリーグに参加する

この選択肢を選ぶ人は所属している大学の野球部のレベルが高くなればなるほど多くなります。

サマーリーグを簡単に説明すると、大学野球選手に夏の部活動禁止期間に試合経験を多く与えるリーグです。詳しく知りたい方はこのブログを読んでください<<

アメリカには全83のサマーリーグがあり、自分のようなアメリカで大学野球をする学生は、希望すれば必ずどこかのリーグのチームでプレーができます。

多くて60試合を夏の間にプレーすることができるので次のシーズンに向けた最高とも呼べる調整ができます。

自分は今年もサマーリーグに参加して、そこでYoutubeチャンネルを始めようと考えています。

シーズンが終わるとチームは解散して、各々の調整に委ねられる。

新チーム結成 FallBall期間(9月〜11月)

ついにチームが集合します。サマーリーグ、Work(バイト)、帰国、など様々な夏を過ごし9月の中旬に新チームが始まります。

2年制大学の場合はコロナウイルスが流行する前までは、2学年しかないので2年生が引退して、新しい1年生がチームに加わります。それに加えて他の大学からの編入生がチームに加わります。

例として自分が所属するSkagit Valley Collegeの今年の内訳を見てみると。

学年人数
2年生17
2年生(3年目)
1年生18
2年生(他大学からの編入生)3

コロナウイルスの影響や、怪我などで1年間プレーできなかった選手は3年目のシーズンをプレーすることができます。なので3年目の選手も二人います。表のように基本的には2年生と1年生でチームが構成されます。

なのでチームのメンバーが大きく入れ替わりシーズンがスタートします。

秋の練習のメインとなるのは、Team bonding(チームワーク)、フィジカルトレーニング、戦力の見極めです。

Team bonding(チームワーク)

練習の最初にはまずTeam bonding(チームワーク)を高める練習をする大学が多いです。

4年制大学の最高峰のチームは”Omaha challenge” というイベントが行われます。これは4チームに分けれて様々な競技を行い優勝を決める運動会的なものです。見た方が分かりやすいのでこちらから↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ 

The Season: Ole Miss Baseball – Omaha Challenge (2020)

自分の大学でもハードなトレーニングをチーム対抗で行い、チーム力を高めました。

フィジカルトレーニング

チーム力に加え、秋の練習ではトレーニングを多く行い基礎体力をあげます。実際、自分の大学では週に3〜4回ウエイトトレーニングが課されました。

高校卒業して間もない1年生が半分を占めるので、身体づくりは欠かせません。日本の高校生の最大の山場、冬トレと同じ立場にあるのがこの秋のトレーニングです。(日本の高校の方が絶対にキツイです。

戦力の見極め

監督、コーチの大きな秋の練習の目的は戦力の見極めです。

去年からプレーしている選手のコンディションはどうなのか、新しい選手はどうチームに貢献するのかを確かめていきます。

大学によりますが、人数の多い大学はこの秋の練習で選手をCut(クビ)したりします。そういった大学は選手をふるいにかけるため紅白戦を多く行います。なので夏の過ごし方はとても大切になってきます。

秋の練習のメインは、チームワーク強化、フィジカルづくり、戦力の見極め。

シーズン前の練習(1月〜2月中旬)

秋の練習はチームにもよりますが、11月いっぱいで終わることが多いです。12月から1月までは強制練習はなく、夏と同様に個人に任せられます。この期間に自分のような留学生は帰国をします。自分は毎年この時期に帰国をします。

1月の第一週には練習が始まります。最初の方は休み明けの身体を慣らすためにトレーニングが多いですが、次第に実戦練習にシフトしていきます。紅白戦を数多く行い、守備や、攻撃サインの練習も多くします。 

トレーニングの回数は減り、週に2回前後になります。

この時期には実戦練習がとにかく多くなるので、監督やコーチからの選手に対する評価が変わってきます。秋の練習では強く振れる選手、肩が強い選手、華麗な守備をする選手が評価されますが、この時期にはより実戦に強い選手が評価されていきます。

なので日本人選手はこの時期が勝負でもあります。日本で培ってきた堅実な守備、チームバッティングなどが評価ポイントとなり、レギュラー獲得のチャンスが多くなります。

シーズン前はトレーニングが減り、実戦が増えるため、アピールチャンス

 シーズン(2月中旬〜6月)

全ての大学野球はこのシーズンのために練習します。日本の大学野球と違い、アメリカは一回しかシーズンがありません。しかし、試合数は格段にアメリカの方が多いです。

今年はコロナウイルスの影響で自分たちのリーグはイレギュラーなシーズンを戦っていますが、通常であれば、50試合を行います。また、NCAAの大学はそれより多くの試合が行われます。

シーズンの詳しい概要はまた記事にします。

シーズン中の練習は基本的にシーズン前と変わりませんが、少し疲労を考慮して軽めの内容だったり、実戦の中で出た課題を克服していくという練習をします。

トレーニングも試合のスケジュールに合わせて設定され、コンディションを整えることを目的として行われます。

まとめ

いかがでしたか、アメリカの大学野球はシーズンに向けて季節ごとに少し違った目的の練習を行います。

この記事が、野球留学をしている人、野球留学を志す人、野球留学を知らない人の助けになれば幸いです。

もし自分のブログ、YouTubeなどを通じて留学をしようと思っている方は決める前に必ず自分に相談をお願いします。人生を左右する重大な決断なので、自分の持てる全ての情報(ネガティブなものも含め)を伝えます。その上で決断してほしいです。

それでは

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