
ESLってなに?
ESLと語学学校の違いは?
ESLの授業内容は?
ESLの学費は?
ESLを取るメリットデメリットは?
こんな疑問をお持ちの方へ。
本記事ではアメリカ留学で必ずクリアしないといけない壁、ESLについてまとめました。アメリカ留学を志す人に向けての記事です。この記事を読み、アメリカ留学について理解を深めましょう。
ESLとは 費用、授業内容、時間、語学学校との違いについて徹底解説【デメリット3選】
ESLについて解説
ESLとはEnglish Second Languageの略称です。学校によっては言い方が異なる場合があります。英語が母国語ではなく第二言語として勉強しに来ている生徒に向けての授業です。
つまり、ESLにはアメリカ人はおらず、世界各国から来る留学生に向けた授業です。
ESLの授業には世界各国、特に日本、中国、韓国、から来た留学生が参加します。自分の授業にはベトナムから来た留学生も参加していました。授業は少人数なことが多いです。自分が受けた授業は15人前後でした。
ESLと語学学校の比較
よく混同されるのがESLと語学学校です。これには明確な違いがあります。
ESLは二年制大学(コミュニティカレッジ)に併設されている場合が多く、また、トランスファー(編入)に使える単位も取れる場合もあります。
ESLの目的は2年制大学の授業についていく力をつけるということです。
一方、語学学校の目的は英語力を向上させることにあります。
語学学校は独立してあることが多く、編入に必要な単位は一切取ることがありません。
ESLの目的は、生徒に大学で成績を修めるための力を付けさせること、語学学校の目的は、英語力の向上。
授業内容
クラスの目的は2年制大学の授業についていく力をつけることなので、主に、Writing、Listening、Reading、Speaking、Grammarについて勉強します。
一番重きを置くのはWritingです。なぜなら、大学の授業では書くことが要求されます。特に一番最初に取らなければいけないEnglish101というクラスでは1500文字を超えるエッセイを求められるので、ESLのクラスでは主にエッセイの構成、書き方を学びます。
また、大学の授業は圧倒的に読む力が必要になるのでReadingにも力を入れた授業が行われます。
進級制度
ESLには進級制度があります。言い換えると、各段階の授業で一定の成績を修めないと大学の授業を取ることができません。
多くの大学では5つのESLクラスが用意してあり、入学直後のPlacement Test(クラス分けテスト)or TOEFLなどの点数でどのクラスから始まるかが決まります。もし5つクラスがあるうちの3番目に高いレベルからスタートすると、3,4,5のクラスをクリアすると晴れて2年制大学の授業が始まります。
費用
費用は一般的に2年制大学の授業と同じです。
しかし、卒業に必要な単位を取得できないので費用対効果は低いです。
単位数によって学費が上下します。自分の大学はESLのレベル3までは18単位取る必要があるので、公式ウェブサイトと照らし合わせると3757ドルになります。これに手数料などが加算されるので約4000ドルになります。
多くのワシントン州の2年制大学は4学期制なのでもし、ESLの一番下のクラスからスタートした場合、ESLを終えるまでに5学期を要するので、時間としては1年強、学費だけでも200万円以上もかかってしまいます。
メリット
メリットは一応あります。留学開始直後は環境の変化に苦労します。
食糧をどのように調達するか、生活用品の買い出し、携帯の契約、新しい人間関係、新しい公用語。実家暮らしだった時と比べて不自由極まりないです。それが留学です。
多くの留学生は生活の変化に苦しみ、授業に100%で取り組むのは最初の方は難しいです。次第に生活にも慣れて、授業にも慣れて行き要領が掴めるようになります。このことから最初の学期だけはESLをとってもメリットはあります。
ESLはトランスファーの成績に基本反映しないので、もしいい成績が取れなくても最悪OKです。なので、最初の学期にESLを取り、アメリカの生活、授業そのものに慣れるというのも手です。
自分も本意ではなかったですが、そのような形になり、2年で卒業という順調な留学生活を送っています。
デメリット
大きく分けて3つです。費用と時間と人間関係です。
費用
ESLのクラスをいくらとっても卒業できません。
1学期費やせば約40万円が留学費用に加算されます。なるべくESLを早めにクリアして、大学の単位を取り始めた方が低費用で大学卒業の資格が得られます。
時間
時間も多く取られます。
もしESLが5段階あり、1番下のクラスからスタートした場合2年制大学入学までに1年強かかります。そこから卒業に2年かかるので合計3年半近くをかけて2年制大学卒業です。
ですがエントリーシートには短大卒としか書くことができません。
人間関係
多くの優秀な留学生は留学前に英語力をつけて来ます。よって必然と高いレベルのクラスからスタートします。
なので高いESLのクラスには勉強を頑張って来た人、低いクラスには頑張んなかった人が集まる傾向があります。同じクラスの留学生は同期となるので交流も多いです。
ESLの上のクラスor 2年制大学の編入単位が取れるクラスには比較的高い志を持った留学生が多いです。
また、ESLにはアメリカ人は一人もいません。アメリカ人の友達を作るためには授業を通じて接点を作るのが効果的です。よってESLに長く在籍すればするほど勉強に重きを置いてない留学生との交流が増え、アメリカ人との交流が少なくなります。
まとめ
アメリカ留学を語るにはESLは避けて通れません。
実情を理解して留学準備をすることがとても大切です。英語力があればESLを取る必要がありません。あなたのその勉強した一時間はそれから先大きくあなたの人生を豊かにするでしょう。一緒に頑張りましょう!
留学前に英語力が必要な理由を解説した動画はこちらから↓
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