アメリカ大学の奨学金制度について 【500万円が無料に】 返済不要奨学金の種類と限度額も解説

アメリカ大学のシステム
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アメリカの大学には奨学金制度があるの?

 

家計に余裕がない人はアメリカの大学に進学するのは現実的ではないのでは??

こんな声が聞こえてきました。

 

声を大にして言います。アメリカの大学には日本とは比べ物にならないくらい奨学金(返済不要)が充実しており、一定の実績を積むことで一切お金をかけずに大学進学、卒業することができます。

この記事ではアメリカの奨学金制度について書きます。奨学金制度はアメリカ大学を知る上では欠かせないので是非この機会に抑えておきましょう。

⚠️以下の記事内の奨学金は返済不要の奨学金を指します。

この記事を書いている人

留学2年目の20歳。アメリカの短期大学に通い単位を取りながら野球部に所属。野球での推薦入学を目標としている。今現在、合計14校の大学から入学勧誘をされている(またはされていた)が希望した大学ではないため、短大ラストシーズンを戦い、希望した大学からのオファーを待つ。

アメリカ大学の奨学金制度について 【500万円が無料に】 返済不要奨学金の種類と限度額も解説

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アメリカ大学の返済不要の奨学金

アメリカの大学には返済不要の奨学金(以下スカラーシップまたは奨学金)が充実しています。

アメリカでは返済不要奨学金のことをScholarship(スカラーシップ)。一方、返済義務のある奨学金のことをFinancial Aids(ファイナンシャルエイド)と呼ぶことが多いです。

今回はScholarshipに絞って話を進めていきます。

日本の大学で返済不要の奨学金をもらって大学に通っている人はそうは多くないです。身近な友達でそのような方はいるでしょうか、自分は日本には一人しか思いつきません。

一方アメリカでできた友達、野球のチームメート、自分も含めると十人は簡単に名前を出すことができます。Brody、Block, Enzo…..2年制大学、4年制大学関わらず多くのスポーツをしている学生、またはスポーツをしていない学生でもスカラーシップをもらっている学生は多いです。

アメリカと日本の大学の返済不要の奨学金獲得の難易度には大きな差がある

奨学金の種類

奨学金には大きく分けて2つの種類があります。AthleticAcademicです。

Athleticの奨学金

Athleticを和訳すると、競技のまたは運動選手用のとなります。その通り、Athleticの奨学金はスポーツをしている学生に向けた奨学金です。イメージはスポーツの特待生です。それぞれの大学が予算を必要に応じて振り分けます。

大学公式の部活動に入部している選手にはAthleticのスカラーシップ獲得のチャンスがあります。

Academicの奨学金

Academicを和訳すると大学の、学究的なとなります。Academicの奨学金は学業で良い成績を収めた人に向けられた奨学金です。基本的には学校のGPAで決まります。日本と違い、あまり難易度は高くないので、学生は必死に良い成績を取ろうと努力します。

アメリカの奨学金制度の素晴らしい点はこのAthleticとAcademicのスカラーシップ両方を獲得することができることです。

アメリカにはAthleticとAcademicのスカラーシップがあり、両方を獲得することも可能。

2年制大学(コミュニティカレッジ)の奨学金

アメリカの大学は2種類あります。2年制大学と4年制大学です。日本と異なり、2年制大学は専門大学ではなく、4年制大学へ通ずる掛け橋のような役割をになっています。詳しくはこちらの記事で<<

2年制大学と4年制大学の奨学金制度における違い

2年制大学にも奨学金制度はあります。4年制大学と比べると奨学金制度は充実していません。

しかしこれには訳があります。学費が圧倒的に4年制大学の方が高いという事実があるためです。

大学の種類学費奨学金制度
2年制大学安い充実していない
4年制大学かなり高い充実している

表のような状況のため、2年制大学では奨学金獲得チャンスが少なく、獲得できたとしても少額になります。

一方、1年間の学費を比べると圧倒的に2年制大学の方が安いということになります。

2年制大学のAthletic奨学金

2年制大学には明確な奨学金限度額のルールはありません。なので選手を獲得したければ、際限なくお金をつぎ込むことができます。しかし、そうはいきません。2年制大学の野球チームがいくら強くなったところで学校に帰ってくるメリットは少ないです。費用対効果は低いです。そのため、大学は各大学で定めた予算を元に選手を獲得します。

例えば、高校生でいい選手がいたら『学費の50%を払うからうちに来てくれ』というような感じです。この場合1年で計算すると、1500(1学期ごとの学費)✖️3(1年の学期数)✖️50%=$2250 よって2250ドルの奨学金を1年間に手にすることができるということになります。

チームメートがどれだけの奨学金をもらっているのかは気になるところですが、よっぽど仲がよくない限り聞きにくいのが実情です。

実際、自分も今年の冬学期から500ドルのAthletic奨学金をもらえることになりました。(留学生は2年制大学の予算では奨学金が割り当てられる場合は稀なので参考程度に)

つまり、大学にはAthleticの奨学金を獲得している選手とそうでない選手がいます。

2年制大学の部活動にはAthletic奨学金があり、大学の予算によって金額は変わるが、4年制大と比べると低い金額設定になっている。

2年制大学のAcademic奨学金

2年制大学にはAcademicの奨学金も存在します。

獲得チャンスは少なく運任せになる場合が多いです。自分の通っている大学を例に解説をします。

自分の大学には年に1度Academicの奨学金を申し込む期間があります。その時に学生は300字のエッセイ3つを生徒情報(GPAを含む)と共に提出します。すると、自動的に学生の専攻や、性別、国籍などをもとに数多くある奨学金に申し込まれます。後日結果が送られてくるといった形です。自分も成績がオールA、野球部レギュラーということもアピールしましたが獲得にはいたりませんでした。自分が知る中では一人だけAcademic奨学金を獲得した友達がいました。

2年制大学にはAcademicの奨学金があるが、大学によっては獲得している人数に制限があるため難易度は高い。

4年制大学(ユニバーシティ)の奨学金

アメリカの大学と言えばユニバーシティです。かのUCLA、ハーバード、スタンフォードなどは4年制大学です。

これらの大学は最先端の研究機関である一方、最高峰の人気大学スポーツチームを抱える大学でもあります。そのため、多くの大学が充実した奨学金制度をもとに運営しています。

4年制大学のAthletic奨学金

4年制大学が部活動に力をいれる意味はとても大きいです。アメリカは高校スポーツよりも大学スポーツが圧倒的な人気を誇るため、強いスポーツチームを持つ大学は必然と人気が高まり、入学志願者も増えます。

お金を持っている大学は部活動にお金をかけるだけかければいいじゃないか

と自分は思いました。

しかし、それはできません。なぜならNCAA(全米体育協会)が大学が予算によって不利な状況にならないように厳格なルールを定めているからです。

そのルールの一つに、部活動ごとの奨学金限度額設定があります。

例として、NCAADivision1の野球をあげます。NCAAは11.7という数字を定めています。これは全額奨学金を与えられる選手の上限という意味です。言い換えると、4年制大学は11.7人分の大学にかかる費用を賄うことができます。11.7人分にかかる費用をチームの予算としてチームを構成していきます。

例えば、『あの投手はどうしても欲しいから全額奨学金で獲得しよう』となり、実際に獲得するとなると、あと10.7人分の予算でチームの主力をかき集めないといけなくなります。

野球部のコーチ、監督はこの限られた予算を必要に応じて選手に分配しなければなりません。(最大25人までにしか分配できない)

4年制大学の学費は200万円くらいが相場なのでそれを11.7人分と考えると額は相当なものになります。

各大学体育協会の奨学金限度額一覧表はこちらから<<<

NCAAに加盟する4年制大学には充実したAthletic奨学金があるが、奨学金限度額があるため、部活動のコーチは決められた予算を必要に応じて分配する。

4年制大学のAcademic奨学金

基本的にAcademic奨学金は大学の予算と、OB、OGからの支援で成り立っています。

4年制大学は規模がまず大きく、さらに歴史も長く偉大な先輩方もたくさんいます。なので必然的に多くの奨学金が用意されています。

まだ自分は2年制大学に在学中なので詳しいことは分かりませんが、サマーリーグで共にプレーした友達はAthleticとAcademicを合わせて全額奨学金を獲得した選手が何人もいました。

監督目線で考えると、Biki選手が欲しい→でもAthleticの予算はほとんど使ってしまった→Bikiは学業も優秀だ→それならAthleticとAcademicを組み合わせてオファーを出そう

このような流れがあり、新たな奨学金獲得選手が生まれます。

🚨Academic奨学金には期日と条件があるので必ずチェックが必要🚨

4年制大学には多くのAcademic奨学金があり、獲得チャンスは高い。また、Academic奨学金は、大学のスポーツチームがAthletic奨学金でカバーできなかった分を補填するために用いられることも多い。

奨学金獲得の難易度

高くありません!

先ほど例にあげた4年制大学で全額奨学金を獲得した選手も全然スーパーな選手ではありませんでした。日本の高校野球を本気でやっている選手の方が確実性、再現性が高いので活躍できます。

もちろん最高峰の大学の野球部で全額奨学金を獲得する難易度は高いですが、大学のレベルが下がるにつれ難易度も下がっていきます。

自分を例にあげると、神奈川県大会2回戦敗退が高校の実績です。そんな自分ですが、NCAADIvision2で全米ランキング2位の大学からAthletic+Academic+Japaneseというラッキーな奨学金もつき、全額奨学金での入学オファーをもらいました。

日本で高校野球をプレーして、その当時自分よりも上手い選手は山ほどいました。もちろん当時より自分自身の野球のレベルは上がっていますが、こんな自分が行けるのだから絶対に日本の高校生は活躍できます。

Academicの奨学金に関して言えば、多くの場合GPA3.5以上が条件になっています。これもしっかり授業を受けていれば可能な条件です。

アメリカには豊富な奨学金制度があり、獲得チャンスは限りなく高い

まとめ

アメリカの奨学金制度は日本と比べ物にならないくらい充実しています。奨学金は基本的に2種類(AthleticとAcademic)で、場合によっては国籍によって奨学金がもらえる場合があります。

全ての奨学金を合わせてほぼ無料で大学に通い、卒業をすることもできます。事実、自分もその選択肢はありました。なので金銭的に留学をためらっている人も、努力次第でどうにかなります。まずは調べてみましょう。相談に乗るのはいつでもできるのでお問い合わせください!自分の可能性を信じて進路を選択しましょう!

もし自分のブログ、YouTubeなどを通じて留学をしようと思っている方は決める前に必ず自分に相談をお願いします。人生を左右する重大な決断なので、自分の持てる全ての情報(ネガティブなものも含め)を伝えます。その上で決断してほしいです。

 

それでは

コメント

  1. TOMOMI より:

    こんにちは。BLOG拝見しました。大変参考になります。実は私の息子がアメリカの野球留学に興味を持っています。私たちは現在オーストラリアに住んでいます。息子がこちらのエージェントに頼んで話しを勝手に進めているのですが、いまいちよくわからなく、メールさせて頂きました。息子は現在16歳で高校2年生です。オーストラリアのNSW州のリーグで野球をしています。野球の実力はunder 16 のチームで全国で2位になりました。が、日本に比べたら圧倒的にチーム数も少ないし練習量も比べ物になりません。学校に部活動がないのでクラブチームに所属します。練習日は多くてWeekdayに2回。Weekendに試合。という感じです。そんな息子がアメリカに渡って本当にやっていけるのか?奨学金をもらうことが出来るのか?高校の成績は下の方。不安でしかありません。唯一英語だけはオーストラリアで生まれ育ったので問題はないかと。
    英語の成績は悪いですが。。。恥ずかしながら息子には奨学金がもらえないなら行かせられない。と伝えてあります。
    こんな息子がアメリカで本当にやっていけるのか?親バカなのは承知しているのですが。。
    HIBIKIさんの意見を聞かせてもらえないでしょうか?
    よろしくお願い申し上げます。しくお願いします。

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