
サマーリーグって聞いたことがあるけどそれってなに?
費用はどれくらいかかるの?日本人でも参加できるの?
このような疑問を持つあなたもこの記事を読めばサマーリーグのシステム、費用、日程、メリットを理解でき、サマーリーグマスターになれます!
サマーリーグとは アメリカ大学野球サマーリーグの参加方法、費用、日程
サマーリーグの定義
サマーリーグと聞くとNBAのサマーリーグをイメージする人もいると思います。この記事ではアメリカの大学生が参加する夏に行われる野球のリーグ戦のことについて書いて行きます。
アメリカの大学野球は2月中旬から最長6月下旬までが本シーズンです。年間50〜60試合を行い最後にはCollege World Seriesが行われます。シーズンが終わるとすぐにチームは解散します。
アメリカ大学野球の年間スケジュールについてはこちらから<<<
4年生またはドラフト指名され入団を決めた選手は引退します。そして9月の練習開始にチームは再集結します。アメリカの大学野球のルールとして夏の期間は部活動をしてはいけないというものがあります。
そこで大学野球選手にプレーの機会を提供するための場所としてサマーリーグが存在します。参加は任意で、レベルが高い大学ほど参加率は高くなります。
サマーリーグの種類と総数
アメリカには全83のサマーリーグがあります。それぞれのリーグは約10チームのリーグとなっているため単純計算で830のサマーリーグチームがアメリカには存在します。
サマーリーグには2種類あります。非営利団体と営利団体です。
非営利団体
非営利団体は大学生にプレーする環境を提供することが第一目的です。選手獲得方法としては、まずサマーリーグ自体に申し込む→サマーリーグが選手を各チームに振り分けるといったスタイルがよくあります。
営利団体
営利団体のサマーリーグは、サマーリーグ自体がその地域の夏の風物詩のような存在になっており、グッズや入場料などで収益を生み出します。
スカートで試合をすることで有名なThe Savannah Bananasはインスタグラムのフォロワーが5万人いるように全米の知名度はかなり高いです。
営利団体のリーグはレベルが高く、チームが選手と契約を結び、その夏の間プレーをします。イメージ的にはプロ野球の選手と球団のような関係です。
日程
2020年はコロナウイルスの影響で試合数、参加チーム削減、プレーオフ中止などといったイレギュラーなシーズンだったので、今回は通常通り行われる予定の2021年シーズンのWest Coast League(ワシントン、オレゴン、カナダのチームで構成される西海岸最高レベルのサマーリーグ)のスケジュールを元に説明していきます。
West Coast Leagueは全15チームがリーグ戦を行います。
6月1日にリーグ戦が始まり、8月12日までにかけて54試合を行います。
基本的に6連戦をして1日休み、また6連戦といったハードスケジュールです。たまに3連戦というスケジュールになっています。
2021年の西海岸最高レベルのサマーリーグ”West Coast League”のスケジュールはこちら
サマーリーグはこのようなリーグ戦が多いです。なのでとてもハードで多くの試合経験が積めます。
費用
West Coast Leagueのように強いリーグのチームには無料で参加できます。多くの場合は参加費を支払います。自分は去年Sunflower Collegiate Leagueに参加しました。州外の参加者にはホームステイが用意されていました。
気になる参加費は投手は600ドル、野手は650ドルでした。自分の意見としてはめちゃくちゃ安いです。
なぜなら、たった650ドルで、練習用Tシャツ、短パン、帽子がもらえて、2ヶ月強の間ホームステイが用意されて、朝昼、たまに夜はご飯が提供されました。さらにはアメリカ最大のジムYMCAの会員にも無料でなることができました。知り合いのホームステイは1ヶ月900ドルということなのでとても安いと感じます。
もしサマーリーグに参加すれば、留学生はホームステイに払うお金、または寮費を払う必要がなくなるのでお金の節約は確実にできます。
参加するメリット
メリットはたくさんあります!
1レベルの高い野球を経験できる
サマーリーグにはNCAA,NAIA,NJCAA,CCCAA,NWAC全てのリーグから人が集まります。
なのですんごい選手がいたりします。自分のチームの全試合でバッテリーを組んだエースはホワイトソックスからのドラフト指名を蹴り、D1に全額奨学金で編入した選手でした。スライダーがキレッキレでした。
2 新たな州での生活を経験できる
アメリカは州ごとに多少法律が違うように、文化や気候も大きく変わってきます。自分は普段はワシントン州に住んでいて、サマーリーグではカンザス州に住みました。カンザス州は夏はとっても暑く(40度ごえ)、平野のため風がすごく、アジア人はほとんど見かけないといった違いもありました。つまりアメリカでの経験値が爆上がりします。
3 多くの試合経験を積める
とにかく試合数があります。日本の高校野球のトーナメント戦と違い、アメリカはリーグ戦がメインなのでリーグ戦での戦い方を学べます。試合も多いのでキャッチャーだったらアメリカ人への有効な配球などが多く学べます。
参加方法
方法は2つあります。一つは監督やコーチなどの紹介です。アメリカはコネクションがとても大切になります。なので所属する大学チームの監督やコーチがサマーリーグの監督と知り合いというのがよくあります。自分もその紹介でカンザスのサマーリーグに決まりました。
もう一つは、自力で調べ、コンタクトを取る方法です。これはレベルが高いレベルになればなるほど難易度が上がります。でも必ずプレーはできます。保証します。その経験も財産になるでしょう。
まとめ
サマーリーグはアメリカらしい試合経験に特化した野球をプレーする場所です。
参加することで試合経験だけでなく多くのことが学べるでしょう。
人は心地のいい場所に居続けるのが好きです。自分もそうです。一歩でも勇気を振り絞って踏み出してみましょう。新しい自分、世界に出会えます。保証します。頑張りましょう!!
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