こんにちはBIKIBLOGです!
今回は自分が人生の中で一番と言ってもいいくらい辛かった時期について書いていこうと思います。
このブログの目的としては思考の整理のためと、同じ境遇の人にとって少しでも力になればと思い書きます。
アメリカ野球留学生が人生で一番辛かった時期の話 【プレッシャーの乗り越え方】
辛かった時期とは
人生の中で辛い時期はいくつか思いつきます。
今回は直近のことを書いていきます。
辛かった時期というのは、だいたい4月の下旬から5月下旬くらいまでの期間です。
そうシーズンの期間です。
シーズンを戦う上でとても多くの困難がありました。
なぜ辛かったのか
この期間はとにかく力が湧いてこない、笑顔が少なくなる、ストレスがすごい、何もしたくない、無気力と言った感じでした。
早くシーズンが終わらないか、自分はなぜ野球をやっているのか、野球をする理由なんてあるのか、このようなネガティブなことばかりを考えていました。
あんなに好きだった野球が嫌いになり、グラウンドに行きたくなかった、コーチやチームメートと会いたくなかった
その中でも力を振り絞って、全体練習や自主練に向かいました。
当時はなかなか理由を分析することができませんでしたが、今ならよくできると思うので辛かった理由を書き出していこうと思います。
シーズンに対する極度のプレッシャー
自分はこのシーズンで全てが決まると言っても過言じゃありませんでした。
アメリカの2年制大学から4年制大学に編入することを目指す選手はとにかくシーズンで結果を残さないといけません。
シーズン前に編入が確定する選手も一定数いますが、自分は希望している大学からオファーが来ていなかったので編入する大学が決まっていない状態でシーズンを迎えました。
さらにコロナの影響で編入プロセスに大きな変化が起こっていました。
通常は1年目のシーズンの結果をもとに大学が決まる選手が多いのですが、去年は途中でシーズンが終わってしまい、参考記録程度に扱われ、今年の成績の重要度が跳ね上がりました。
自分はNCAA Division1に編入することを目標に掲げ、この3年間を過ごしてきたので、目標達成にはかなり良い成績が求められていました。
そのためD1以外のオファーは全て断りシーズンに全てを賭けていました。実際、2020年秋にNCAADivision2の、一時期全米2位にもなった強豪大学からの全額奨学金付きのオファーも断っていました。
つまり、人の何倍ものプレッシャーを自分自身で背負ってしまいました。
個人成績への焦り
目標が高かった分、自分の思い描いていた、必要と感じていた個人成績も高いものでした。
シーズンが始まる前は5割打とうと思っていました。しかし、始まると想像以上のピッチャーのレベル、振るわない自分のバッティング、成績を気にするあまり体が動かない守備。
打席での思い切りがなくなり、パスボールを恐れて盗塁を許し、チームメートのミスに動揺し、みるみる成績が落ちるという負の連鎖が起こっていました。
とにかく焦り、このままじゃヤバイ、だけどどうしたらいいかわからない、
試合中の元気は自信あったのですが、今年のシーズンの試合中に心から笑えたことは本当に少なかったです。
勝利が遠い
個人成績が奮わなくても、チームが勝利していれば嬉しいものです。
特にキャッチャーというポジションは打てなくてもチームの勝利に貢献できるので、勝敗はとても大切です。
しかし、今年はとにかく勝てませんでした。歴史的に負けたシーズンだったと言われました。
怪我人が続出し、最大12連敗を喫しました。
チームの雰囲気も悪く、負けを受け入れているチームメートにも苛立ち、それを変えられない自分自身にも腹が立っていました。
大学が決まらないことへの焦り
いくら個人成績が奮わなくても、チームが勝てなくても、大学からオファーが来ていれば救われていたと思います。
しかし、そんなに甘くありませんでした。
同じ地区の選手が続々とD1への編入を決めている中、自分は決まらずとても焦っていました。TwitterやInstagramの投稿を見るたびに焦りが加速していきました。
さらに、D1の大学からコンタクトがあるも、数日後にはお祈りメールが来ることが何度もあり一喜一憂を繰り返しプレーどころではなかったのを覚えています。
コーチとの関係性
普段はコーチになんと言われようが結果で黙らすというスタイルでやってきたのですが、この時期は結果が出ず、自信がなくなり、コーチの一言一言に気を落としていました。
チームの雰囲気が悪く、コーチも不機嫌になり、一時期は練習にコーチが参加しないこともありました。
見逃し三振を恐れてボール球に手を出したり、小言に惑わされて守備の形を変えてしまったりと自分のあるべき姿がブレる→結果が出ない→病む
と言った見事な負のスパイラルが出来上がっていました。
もちろんコーチも未熟ですが、コントロールできることに集中できていませんでした。
どうすればよかったか
自分のルーティンを大切にする
まずひとつ思いつくのは、『自分を信じてブレないこと』です。
シーズン中に多くのことを変えすぎました。バッティングフォームは何回変えたかわかりません。
結果が出ないから自分のルーティンを変えたり、食べるものを変えたり、試合中の態度を変えたり、試合前の準備を変えたり、多くのことを変えてしまった結果、信じるものがなくなり、結果が出ずに心が安定しなかったのだと思います。
変化は大事ですが、しすぎもよくありません。特にシーズン中は今まで培ってきたものを急に変えるというのは良くないと感じました。
保険をつくっておく
自分に自分で無駄なプレッシャーを賭けていました。
このシーズンでいい結果を出すことしか考えずに、保険を全て断ち、プレー以外にプレッシャーを抱えていました。
具体的にはD1以外の大学とも交渉をして、保険をつくっておくことができました。
また、最悪の状況も想定しておくべきでした。最悪の成績でシーズンを終えてしまった時の自分を具体的に想像して受け入れる。
そうすることで伸び伸びとプレーすることができたと思います。
他人と比べずにコントロールできることに着手する
他人と比べないことがどれだけ大切か身に染みました。
自分の人生は自分のもの、他人の人生は他人のものです。人と比べない習慣をつくっていこうと思います。
また、コントロールできることに集中することも大切です。
コーチの圧、ヒットかヒットじゃないか、他人の成功、全て自分にとってコントロールできないことです。
一方、試合中に笑顔をつくる、準備をしっかりする、強くバットを振る、保険をつくっておく、全てを受け入れられる心を整えることはできます。
自分にコントロールできないことに気を取られ、コントロールできることに全力を注ぐことができていなかったと感じます。
まとめ
あの時期はとても辛かった、悔しかった、いろんな感情に出会った時期でした。
あの時にああしてればな
というのはいくらでもあります。
過去は変えられない、でも今は変えられる。
人生最大の挫折を最高のきっかけにしたい。だから同じ過ちは繰り返さないように書きました。
いまだにD1に行けなかったことは悔しいですが、今できることを頑張ります。
明日はこの辛い時期を乗り越えられた出来事について書きます。
それでは!
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