こんにちはBIKIBLOGです!
最近ニュースで見ない日はない大谷翔平選手の活躍、凄いのは何となくわかるけど、どう凄いのかわからないという人も多いと思います。
今回はアメリカで野球をする大学生が、ニュースで報道していることに、自分独自の深掘りを加えてで大谷選手のすごさを解説して行こうと思います。
大谷翔平の本当の凄さ【6選】 アメリカで野球をプレーしている留学生が解説
すごさ① 圧倒的な成績
大谷選手は二刀流をしているから凄いのではありません。投手としても打者としても一流の成績を残しているから凄いのです。
それでは2018年から2020シーズンまでの成績をみていきましょう。
2018〜2020シーズンの成績
大谷選手のアメリカに来てからの成績を見てみると
打撃成績
年 | 試合数 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
2018 | 114 | .285 | 93 | 22 | 61 | 10 | .361 | .564 | .925 |
2019 | 106 | .286 | 110 | 18 | 62 | 12 | .343 | .505 | .848 |
2020 | 44 | .190 | 29 | 7 | 24 | 7 | .291 | .366 | .657 |
投手成績
年 | 試合数 | 勝利 | 敗戦 | 投球回 | 奪三振 | 自責点 | 防御率 |
2018 | 10 | 4 | 2 | 51 2/3 | 63 | 19 | 3.31 |
2019 | 登板なし | ||||||
2020 | 2 | 0 | 1 | 1 2/3 | 3 | 7 | 37.80 |
この成績だけを見ても二刀流で結果を出したと言えると思います。1年目は特に打者としては申し分のない成績を叩き出し、投手としても4勝、防御率は3.31と十分すぎる成績を残しています。
なぜ2019シーズンから成績が下降気味になったのか、それはトミージョン手術による影響が大きいとされています。
2018年10月にトミージョン手術をしたことにより、回復に時間がかかり2020年には投手としてたったの2試合しか投げることができませんでした。
2021シーズン(8/5現在)の成績
そして迎えた今年、大谷選手は圧倒的な成績を残しています。
2021年8月5日現在
打撃成績
年 | 試合数 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
2021 | 102 | .272 | 100 | 37 | 82 | 15 | .360 | .660 | 1.020 |
投手成績
年 | 試合数 | 勝利 | 敗戦 | 投球回 | 奪三振 | 自責点 | 防御率 |
2021 | 16 | 6 | 1 | 86 | 106 | 28 | 2.93 |
多くを語る必要はないと思いますが、ホームランリーグ1位(両リーグ1位)、打点リーグ2位タイ(両リーグ2位タイ)、長打率もリーグ1位の打者が、規定投球回未到達ながらリーグ3位相当の防御率を誇っています。
日本人史上初のホームラン王、さらには打点王の期待がかかります。このままの調子でシーズンを終えればMVPも見えてきます。(ゲレーロJrの三冠王を阻止する必要がある気がしますが)
これこそ本物の二刀流であり、歴史を変えた、大成功と言える活躍だと思います。
すごさ② 投打の二刀流
これは本当によく言われていますが、本当に二刀流は凄いです。
今までの昔はベーブルースのように二刀流をしていた選手はちらほらいました。
しかし、近年野球のレベルが上がってきて投手に求められるもの、打者に求められるものが上がってきました。
その結果、二刀流はめっきり居なくなりました。
当初、大谷選手がメジャーリーグで二刀流をすると宣言したときには多くのプロ野球選手やOB達が不可能だと言いました。
大谷選手の凄いところは、打者に専念した方がいい派と投手に専念した方がいい派に真っ二つに別れたことです。
『どちらも中途半端な成績で終わるなら、どちらかに専念した方がいい』というのが大多数の意見でした。
そんな反対意見の中で大谷選手は二刀流を貫きました。
二刀流の難しさ
二刀流は本当に難しいです。
打者の練習に加えて投手の練習をしなければならないからです。
すごさ③ 打者としての成功
正直、アメリカで野球をプレーする身としてはこれが一番凄いと思います。
大谷選手の打者として凄いところは大きく分けて2つで、メジャー屈指のパワーと、対応力です。
メジャー屈指のパワー
近年言われているのは日本人投手は成功するが、日本人野手、特に長距離砲は通用しないということでした。
日本人長距離砲の代表格、松井秀喜選手はメジャーで戦っていく内に自分のスタイルを見つけ、最終的には打点を稼ぐつなぎ役というポジションをヤンキースで獲得しました。
松井でもダメだったのだからという理由で大谷選手に長距離を期待する人は少なかったです。
その中で大谷選手は前評判を覆す活躍をしています。
フリーバッティングでも、誰よりも打球を飛ばすのは大谷と語る選手はMLBに大勢います。
世界から優秀な選手が集まる最高峰の野球リーグでパワーという面でトップレベルにいる大谷選手はもの凄いです。
対応力
メジャーリーグの投手は平均球速が格段に速く、ツーシームやカットボールなどの動くボールを多投するので対応が難しいとされています。
特に球速についていけないという選手が多くいます。
例えば、筒香選手は2年間プレーしたことで、弱点が露呈されてしまいました。
その弱点とは153キロ以上のストレートが打てないということでした。日本にいた時から囁かれていましたが、そもそも常時153キロ以上投げれる投手が日本にはほとんどいないのでさほど問題ではありませんでした。
しかし、メジャーリーグには数え切れないくらいの153キロオーバーの投手がいるので、打撃成績がみるみる落ちて行きました。
そのほかにも、事実として、多くの日本人投手がメジャーリーグで好成績を残す一方、多くの日本で好成績を出した選手がメジャーリーグで打率を落としたり、メジャーリーグで結果が出せずに帰国するということがあります。
そんな中、大谷選手はメジャー4年目で驚くべき対応力を見せています。
三振はまだ多いですが、本塁打だけではなく、打率も残せているのでとても高い対応力を発揮していると言えます。
すごさ④ 異国の地での活躍
アメリカは大谷選手にとってもちろんホームではないです。
アメリカという国でプレーすることのタフさというのは知っているつもりです。
言語が違う、文化が違う、野球も違う、食も違う、人が違う、
全てが違うと言っても過言ではないと思います。ときには楽しく、ときには多くのストレスを抱えることになります。
結果が出ないと責められることは珍しくありません。さらに大谷選手は二刀流という特別な状況ですので人とは違ったプレッシャーもあると思います。
それらの全ての要素を打ち破って結果を出すのは凄いことです。
言語の壁に関しては水原一平さん(通訳)によるサポートが大きいと思いますが、アメリカの地でも自分を貫き結果を出すことは並大抵のことではありません。
すごさ⑤ コンディション能力
大谷選手のコンディション能力は並ではありません。
主力野手として試合に出続けながら、先発投手もこなす、さらに走塁や守備にも一切妥協せずに全力プレーをする。
ダルビッシュ選手は『先発をしながら野手で出場するのは自分だったら(体力的に)考えられない』と語っていました。
メジャーリーグは年162試合をこなします。日本より試合数がただでさえ多いのに移動量は桁違いです。
アメリカ合衆国は世界第3位の国土を持っています。日本の約26倍です。
先日行われたヤンキースタジアムでの試合ではアメリカの西部から東部への大移動が必要でした。
調べたところ、約2786.9マイル(約4485キロ)で車で41時間かかる道のりでした。
このようにメジャーリーグで162試合という試合数を移動の負担と共に戦わないといけない、さらに投手も打者も行う大谷選手はコンディションを整えるためにもの凄い努力をしていると推測されます。
いつかコンディショニングについてインタビューをしてみたいです。
すごさ⑥ 前例がないことを成し遂げている
これは前述したことと多少被りますが、大谷選手は今まで不可能だと言われてきたことを可能にしてきました。
日本で二刀流は無理だと言われ、メジャーに行くには早い、アメリカで二刀流は無理だと止められ、打者としては活躍できないと貶されても、結果を出すことでそれらの意見を黙らせてきました。
1から100にするのは簡単でも、0から1にするには労力が必要で難しいです。どんなに批判されても、無理だと言われても自分を信じてひたむきに努力して結果を出す。
大谷選手カッコよすぎです。
今や大谷選手が歴史を変えるのは『当たり前』のようになってきていますが、本当に大谷選手は凄いことをしています。
日本に夢や勇気を与え続けてくれている大谷選手ありがとう
まとめ
いかがでしたか
大谷選手が凄いのは周知の事実ですが、いかに凄いかがお分かり頂けたでしょうか。
僭越ながら、同じアメリカで野球をする者として大谷選手の凄さを人より1.2倍くらい知っているつもりです。
今回の記事を通じて大谷選手のすごさをもっと知ってもらいたかったために、急いでこの記事を書きました。
怪我なく大谷選手が1年間プレーできることを祈っています。
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それでは!
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